大泉黒石全集 第4巻 預言

電子
2,500(税込)
出版社 株式会社緑書房
発売日 2015年11月1日
ページ数 332 ページ
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大泉黒石全集 第4巻 預言の内容
文学史の闇に輝く日本のドストエフスキーが、対話と告白で現代小説の方法を構築し、宇宙の中の生存の謎を追求して彷徨える現代人の心に啾々と訴える幻の名作群!! 純文学や大衆文学という日本文壇の枠を超えた国際人黒石の孤高の冴えが構築した思想と笑いの世界! ・内容 編集 大泉黒石全集刊行会 全9巻妯 第四巻:預言(大宇宙の黙示) 宇宙における生存――という恐ろしい謎の前に、暗光の星と地球の衝突を予言し、画期的な公理の発見によってその衝突時間を綿々と計算し続ける一人の老いたる天文学者は遂に発狂した。  世界の文学者が誰も試みなかった宇宙という破天荒な題材を軸にその網をひろげ、その中に売春婦の息子と虐げられた特殊部落の娘の暗い澱みの中の熱烈な恋の苦悩、人間の血の怨念のドラマを織り込んだ黒石文学の極北である。 黒石はこの小説について、世間一般の科学者が試みるような、自然界の処々から拾い上げる断片的知識の配達に陥るような滑稽な失敗を免れらたのと、今日の小説家等がくりかえす、人間生活の写真的通信の無意味な慣習から脱し得た――とし、この二点は、永遠に抹殺出来ないだろうと言い切る。

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