出版社 | 山梨県 |
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著者名 | 坂内 啓二 |
発売日 | 2020年4月1日 |
ページ数 | 84 ページ |
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この小冊子は、とある田舎出身で貧しい家庭に育ち、IQ も決して高くない人間が東京大学に合格した事実に基づき、その失敗と反省も踏まえて記述したものです。
予備校や塾も地元にはありません。通信添削も値が張るので手が出せませんでした。徒歩で通うことのできる普通科の高校に進学しましたが、進学実績は芳しくなく、東京六大学は“高嶺の花”、“赤飯もの”と言われていました。
けれど、そのような状況でも私は何とか東京大学に合格できました。
一方で、昨今、拡大しつつある「格差社会」の中で、富裕者が幼少時から高額な教材を使った教育や家庭教師による指導を受け、「お受験」をして有名な幼稚園や小学校に入学し、海外留学を経験しつつ、大手予備校による確立された受験ノウハウを存分に受け入れ、最終的に高学歴を勝ち取り、大企業に勤め、高い給料を得る、さらにはその子供に対し、手厚い教育の機会を提供するといった、半ば永続的な富裕サイクルがあります。
お分かりのように、私は、そうした“サイクル”からは程遠く、いわば対極に位置する人間です。コテンパンに負け続けてきた貧困層の人間です。
したがいまして、この冊子において、その反骨精神を明らかにすべく、アンチ「投資教育」※、アンチ受験戦争を提起できればと考えています。