大泉黒石全集 第2巻 老子

電子
2,500(税込)
出版社 株式会社緑書房
発売日 2015年11月1日
ページ数 320 ページ
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大泉黒石全集 第2巻 老子の内容
文学史の闇に輝く日本のドストエフスキーが、対話と告白で現代小説の方法を構築し、宇宙の中の生存の謎を追求して彷徨える現代人の心に啾々と訴える幻の名作群!!

純文学や大衆文学という日本文壇の枠を超えた国際人黒石の孤高の冴えが構築した思想と笑いの世界!

・内容
編集 大泉黒石全集刊行会
全9巻妯

第二巻:老子

周の老哲人李耳が、周に愛想をつかして旅に出、晋の首都絳の木賃宿で、尾羽打ち枯らした好色の旅芸人鳳と革命家の労働者彭と合客になる。
そこで宿の娘柳娥をめぐる犯罪にまきこまれ、救出にのりだす羽目になって連坐。ついに獄中で「道」の哲理を説くに至る。
国家も社会も否定する無為の視点に、本来の人間主義と真のインターナショナリズムを回復しようとする老子の立場が、芸人の無頼、労働者の革命、女の愛の三つの極のなかで試煉をうけながら、次第に冴えわたってくる思想小説である。
 『老子』において黒石は、ロシア文学思想を中心に培ってきた彼の血液のなかの生来の虚無感を、中国思想を基軸に、大正十年代の日本の状況とかかわる虚無思想にまで形成した。トルストイ晩年の老子思想への共感と、奇しくも同時代的交叉をとげた思想史上の金字塔である。
 大正十一年六月刊行してベストセラーとなり、翌年の関東大震災のあとも版を重ね、当時の文壇を尻目に争って読まれた。

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