大泉黒石全集 第3巻 老子とその子

電子
2,500(税込)
出版社 株式会社緑書房
発売日 2015年11月1日
ページ数 308 ページ
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大泉黒石全集 第3巻 老子とその子の内容
文学史の闇に輝く日本のドストエフスキーが、対話と告白で現代小説の方法を構築し、宇宙の中の生存の謎を追求して彷徨える現代人の心に啾々と訴える幻の名作群!!

純文学や大衆文学という日本文壇の枠を超えた国際人黒石の孤高の冴えが構築した思想と笑いの世界!

・内容
編集 大泉黒石全集刊行会
全9巻妯

第三巻:老子とその子

李耳老人は旅の途中でひとり息子李宗の住むと聞く段干の町に寄るが、驚いたことに、彼はそこの将軍として大きな邸を構え、権力を誇り苛税を取りたてていた。
だが、その家の中は悪臭にむれかえっていた。彼は自分が仕えていた呉陽将軍婦人妯を妻にしていたが、家庭内離婚の状態にある妯は、関房の孤独から得体の知れぬ鬱病に罹り、夜となく昼となく邸じゅうに響きわたるような奇妙な呻り声を上げる。
しかも、老人は、強者の論理に生きる李宗が自分の息子の妻を犯そうとしているのを目撃する。そんな或る夜、16年前の戦地で助けるふりをして殺した筈の呉陽将軍が乞食のような姿で復讐に現れた…。
李耳老人は言う。国というものは強者の征服と略奮によって作られ、殺戮を行う人間ほど殺戮の恐怖に過敏である…今も変わらぬ人間という高慢ちきな生物の種々相を、男の悪業と、女の卑猥と、都会というものの悪霧が張りめぐらす名誉や金や恋の穽、闇の中で幸福の手探りをしている人間の贋物の実態を余すところなく描いて読者を宇宙の沈黙に引きずり込む。

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